リトグリ、『MBS presents 私のドリカム THE LIVE in 万博公園』 出演

まずは、manakaのツイートを紹介する。

リトグリのほかには、ドリカムはもちろん、E-girls、HY、May J.、三浦大知といった豪華アーティストが出演する。
まだ、発表されていないアーティストもいるかもしれない。『私とドリカム』カバーアルバムの1,2で、カバーをしたメンバーからのキャスティングとなるだろう。
いずれにしても、ちゃんと歌うと難しいドリカムのナンバーを歌いこなすだけの歌唱力を持つアーティストだ。知名度も、リトグリ以上であることは、言うまでもない。

観客のほとんどは、耳の肥えたドリカムのファンと、リトグリ以外のゲスト出演者のファンだ。万博公園東広場のキャパシティは、5万人だ。リトグリのメンバーにとって、これまで経験した中で、最大規模の公演となるかもしれない。
リトグリの出番は、おそらく最初の頃で、コンサート自体は、6時間ある。観客はまだ入りきってない状態だろう。
とはいえ、最大で5万人だ。

リトグリにとっては、アウェイだ。
大多数の観客にしてみれば、LittleGleeMonsterって何?アイドル?って感じだろう。おまけに、リトグリメンバーの見た目は、アイドルというか、ほぼ子供だ。歌う前には、こんなところに、アイドル呼んでどうする?子供にドリカム歌えるのか?という冷たい視線を浴びる。
一部には、『私とドリカム』カバーアルバムに参加していたことを覚えてる人もいるかもしれない。そんな人でも、スタジオ録音じゃなく、ライブでどこまで歌えるのか、お手並み拝見だろう。

リトグリは、そんな冷たい視線を浴びながら、まばらな拍手の中、歌いはじめることになる。
リトグリが歌いはじめると、観客のどよめきが始まる。ペンタトニックスの前座を務めたときと同じだ。どよめきが歓声に変わるまで、どのぐらい時間がかかるだろうか?
5万人の観客が、リトグリのハーモニーに鳥肌を覚えるまで、どのぐらいの時間がかかるだろうか?
どのようなカバーの仕方をするかにも、影響されるが、たいして時間はかからないだろう。
リトグリのアカペラなら、一曲で十分かもしれない。
もちろん、リトグリのメンバーにとっては、チカラを試される機会でもあり、最大のチャンスとなるだろう。

現時点で発表されているゲストの中で、グループ単独で、ポピュラー和声の四和音ハーモニーを披露できるのは、リトグリしかいない。他のゲストは、ソロだったり、いてもヴォーカルは2人だ。(E-girlsでドリカムをハモれるのは、おそらく鷲尾さんと市来さんの2人、あとAyaさんができるかどうか)
クラシックの機能和声でも3音は必要だ。2音と3音では、和音になるかどうかで、圧倒的な差がある。さらにポピュラー和声の4音になれば、響きは、ざらっとJazzyになる。
リトグリがドリカムをカバーする場合でも、これが強みを発揮する。大きなアレンジを加えなくても、アカペラでコーラスというだけで、(モノマネでなく)カバーとして成立する。

これらに関しては、リトグリは、他のゲストを圧倒している。リトグリの良さを理解してもらう絶好の機会であることは間違いない。
綺麗なハーモニーを奏でることができるグループは、日本では数少ない。著名なところで挙げると、THE ALFEE、ゴスペラーズ、kalafina、タイムファイブ、RAG FAIR、INSPi‥他にあるだろうか?
女声のみのグループでいえば、kalafinaは、クラシックの声楽の技術をベースとしている。一方、リトグリはR&B系なので、ベースとする技術に違いがある。この分野で言えば、リトグリは日本ではオンリーワンだろう。

manakaの『よしゃあ!』というツイートには、そんな想いが秘められているだろう。とはいえ、manakaの場合、ここまでを論理的に考えてというよりは、むしろ動物的なカンだ。

さて、今回の記事は、オチなしだが、記事の結びには、リトグリのメンバーに、言葉を贈ろう。
このコンサートがMBS presentsということで、TBSのドラマ『仁-JIN-』からだ。

『神は、乗り越えられる試練しか与えない。』 南方仁




なんか、文章を綺麗にまとめてしまったので、『しかし、問題が‥』と、オチを作る気分でもなくなってしまった。

また、このコンサートのリトグリ出演に関する一連の報道については、リトグリが所属する事務所の巧みなプレスリリース戦術など、解説したい部分もあるのだが、それはまた別の機会に記事にしよう。
いずれにしても、リトグリは、スタッフに恵まれていると言えるだろう。



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