WS000986
(WOWOW リトグリ武道館公演)


長文なので、何回かに分けて読めるように、目次を作った。
また、長文すぎたので、一部を別記事とした。

クリックすれば、本文中の目次の位置にジャンプすることが出来る。

目次

1、警備状況の話は別記事へと移動した。「リトグリ武道館公演に見た、九段下駅から武道館に至る動線の危険性」


2、物販 売切れ続出

3、トイレの大行列 武道館は絶望的に女子トイレが少ない

4、客層、ステージレイアウト manakaのお尻席は神席

5、前説は え?ないの?

6、音響 武道館にしては頑張った

7、バンド バックバンドを替えた理由

8、本番 楽曲ごとに気がついた点をざっと

   catch me if you can

   バンドメンバーとフェイクの掛け合い

   joyful スペシャルメドレー

   バラード連発

   ラストスパート

   アンコール

   Wアンコール

9、終了後 物販 残っていたのはオペラグラスだけだった



本編、リトグリ武道館公演レポート

前置きが長くなった。本題に入ろう。っていうか、ここまでが前置きかよ。

武道館は、ヤバかった。
 ↑
Twitterとかであふれている月並みな言葉で言えば、こうなる。
Twitterは140文字の文字数制限が厳しいので、こうなりがちだ。短文で表現するのは難しい。

予想を上回る満足度の高いコンサートだった。
リトグリの歌は、音響の悪い武道館の2F東の天空席まで、しっかりと届いていた。
私がいた2F東の天空席(2Fスタンド席の上の方)は、条件の悪い席だ。指定席の中では、東と西の天空席は最悪の部類に入るだろう。
立見席や見切れ席や参加席は、条件が悪い席だが、それに次ぐ。
それでも、条件の悪さを補って余りあるほど、リトグリの歌は、しっかりと届いていた。

さて、それでは、各論に入ろう。
各論の一覧は、目次の通り。公演レポートというよりも、反省会に近い。
渾身のレポートだが、武道館レポを書くのに何日かかってんだよって感じなので、そろそろ仕上げたい。
かなり長い記事なので、空いてる時間に、何回かに分けで読んでほしい。ブックマークをスマホやPC、タブレット端末と共有するには、はてなブックマークとか、ポケットとかに登録すれば、OKだ。当ブログからも、各サービスで、簡単にブックマークできるボタンを記事の下に置いてあるので、使って欲しい。



2、物販 売切れ続出

Twitterでは、昼過ぎにはスポーツタオルが売り切れたという情報が入ってきていた。
この分だと、ほとんど売切れているだろうと予測して、グッズ売り場に行った。タオルは全部売切れ。他の物も、かなり売り切れていた。

物販のスタッフは、グッズのほとんどが売り切れたために、売るものがなくて、油を売っていた。←ここ笑うところだよ。

そのため、タオルを買うことができなくて、武道館に入っても、振り回すタオルがないというタオル難民が出た。
やはり、コンサートに行く際には、公式グッズのタオルが当日売切れだった場合に備えて、予備のタオルを、バッグの中に持っておくことをおススメすると、思ったんだが、今回の春ツアーからは、改善されているようだ。

今なら、セブンネットショッピングでリトグリ武道館グッズを売っているので、買っておくと良いだろう。
ちなみに、セブンイレブンの店舗で受け取れば、送料はかからない。
次のタオルの画像をクリックすると、セブンネットショッピングで、このタオルを買うことができる。
一番人気なのは、このスポーツタオルなんだが、ぶっちゃけ、けっこう大きい。
振り回すためには、かなり折りたたんで回す必要がある。
   ↓

振り回すのに便利なのは、冬タオルか、ブドーカンタオル。こっちは二つ折りぐらいで大丈夫。
こちらが、冬タオルのピンク号
        ↓


こちらが、ブドーカンタオルのパープル号
         ↓


けっこういろんなバリエーションがあるので、好きなものを選べる。



はい、ここは、クールポコの「もちつき」で
  ↓
せんちゃん 「15時半に公式グッズのタオルを買おうとしたら売り切れていたんですよ。」

小野まじめ 「な~に~ やっちまったなぁ!」

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、トイレの大行列 武道館は絶望的に女性トイレが少ない

開演30分前になったところで、立ち話を済ませて、南西ゲートの階段下に並んだ。
上の方から、ハンドマイクで、「階段を上る際には傘を閉じてください。」とのアナウンスが聴こえる。っていうか、この雨で傘を差すなって酷だろ。もちろん、誰も守らない。
こういう杓子定規なアナウンスは、他のルール違反を誘発することになる。ブロークンウィンドウ理論(文教大学人間科学部人間科学大事典)
安全のためなら、前の人と5段ほど間を空けて、進むようにアナウンスした方が良い。

さて、私の席は、東2Fなので、通路をずっと進んでいく。大渋滞だ。
トイレのあたりを先頭に渋滞していた。トイレの前には、女性トイレに並ぶ長い行列ができている。男性トイレはガラガラ。女性トイレの数が絶望的に少ないのだ。

武道館のトイレが少ないのは、間違った男女平等意識の弊害によるものじゃないのか? 男女平等だから、トイレの面積も平等にしないとクレームになると考えたらしい。男女で排泄機能が違うんだし、トイレを使う用途も、女性の方が多い。需要から計算したら、女性トイレは、もっと多く必要。

トイレの設置基準について、オフィスの労働環境では、厚生労働省の基準がある。(事務所衛生基準規則-厚生労働省
この規則では、第17条の4項で、女性20人当たり1個以上となっている。
武道館は、定員14471人だ。
男性アイドルの場合、ほとんどの観客が女性だ。そうなると14471÷20=723個が最低必要となる。
事務所などの場合には、いつでもトイレに行くことができるので、利用時間は、それほど集中しない。コンサートの場合には、開演前にトイレ利用者が集中する。そう考えると、少なくともこの倍、1400個以上の女性トイレが必要だ。

予算の関係で、最低限のトイレの数で済ませたい場合、女性トイレを多くしておく方が良い。
男性は個室で座って用を足すこともできるが、女性に男性用小便器で用を足せというのは無理だ。

で、武道館って、トイレ全部で、いくつありましたっけ? 

そんなわけで、武道館コンサートに行く女性は、到着までの間に済ませた方が良い。
  ↓
ガオラーのための武道館周辺トイレ情報詳細


はい、ここは、クールポコの「もちつき」で
  ↓
せんちゃん 「武道館で開演前にトイレに行こうとしたら、混雑していて行けなかったんですよ。」

小野まじめ 「な~に~ やっちまったなぁ!」

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小野まじめ 「男は黙って、立小便。男は黙って、立小便。男は黙って、立小便。」

女子トイレの話だっちゅ~の。




4、客層、ステージレイアウト、manakaのお尻席は神席

客層は、リリイベよりも1~2割大人が多い。これは、リトグリの他のコンサートと同様だ。大人は、男女同数ぐらいだろうか。それでも、10代女子の割合は半分強だろう。
リリイベの方が年齢層が低いのは、リリイベは無料だからだろうね。中高生にとってはU-18席でも5500円+交通費+グッズ代っていうのは、負担だろう。リリイベなら、特典会に参加しなければ交通費だけで済む。財布に負担が少ないし、友達も誘いやすいってことなんだろうね。
そう考えると、リリースイベントは、小中高生に生歌を聴いてもらう貴重な機会だ。

ステージレイアウトは、北ステージ。武道館では一般的なタイプだ。
ダンスや演出を観客に見せたい場合、ステージの背景に、セットやモニターが来るので、ステージの後ろ側が死角になる。そのため、北東~北~北西のスタンドは、客席として使用しない場合が多い。これで、満席になると、およそ9千人だ。
また、ダンスなど特に見る要素が強い場合、東と西の端と、そのスタンド最上部(いわゆる天空席)を使用しない場合も多い。さらに花道を作ったりすると、アリーナ席も少なくなる。これで満席になると、7千人となる。

リトグリの場合は、ステージの背景に、セットやモニターを作らなかった。その分、北東~北~北西の1Fと2Fのスタンドも観客を入れた。
これは、当初は予定していなかったんじゃないかな。武道館の席があっという間に売れたので、追加席として販売した。
アリーナと東~南~西の1F2Fスタンドは、FC枠とCD購入先行抽選で、全部埋まった。しかも、その倍率はけっこう高かった。
そのため、機材席、立見席(2Fスタンドの一番後ろ)、見切れ席を、一般向けにプレイガイドで少し安く販売した。
それも売り切れたために、さらに参加席を販売した。

武道館は、北ステージにすると、柱の陰になってステージが全く見えない席ができる。開演前にその席がどうなっているか見に行った。さすがにそこは売ってなかった。
また、北東~北~北西の2Fの上部は、売っていなかった。この席も、開演前に行ってみた。立ち上がっても、ほとんどステージが見えない。身長によっては全く見えないだろう。ここもさすがに売ってなかった。これで1万3千人。ステージ背面の天空席を売るためには、センターステージにする必要がある。

センターステージにすれば、1万4千人を入れることもできたんだが、リトグリの前日がボイメン、前々日がエレカシで3日連続の武道館公演。エレカシもボイメンも北ステージだ。さすがに一晩で、ステージの基礎から動かして、客席の配置まで変えるのは大変すぎだし、費用もかかる。

もし、リトグリの2日間公演で、前後の日程が問題なければ、センターステージでも良かった。

開演前に、少し時間があったので、ちょいと見切れ席や参加席の方まで行ってみた。
これが、良い。
特に1Fスタンドは、最高!
もちろん、ステージの裏側になるので、メンバーはほとんどこちらに背中を向けることになる。しかし、私は、尻フェチだ。
manakaのお尻は、まだ痩せていて肉付きが良くないので、ちょいと不満だが、それでも、ライブ中、ずっとmanakaのお尻を見つめていられる。あぁ、1Fスタンドのmanakaのお尻席をゲットして、オペラグラスを買っておけばよかった。

例によって、WOWOWで放送されたリトグリ武道館コンサートからキャプチャした。(クリックすれば大きくなる。)
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赤く囲んだところが、manakaだ。紫色の花道がある。この後ろの席が、manakaのお尻席ね。神席だ。

次の画像の黄色の矢印をした辺り。

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ピントのボケ具合を確認して欲しい。
manakaとの距離の近さがわかるだろう。最前の人が、ハイファイブしてたぐらいなので、1mちょっとしか離れていないはずだ。

次の武道館公演が、北ステージになるかどうかわからないけど、絶対にmanakaのお尻席を狙おう。



はい、ここは、クールポコの「もちつき」で
  ↓
せんちゃん 「北側1Fスタンドの席がmanakaのお尻をずっと見ていられる神席だったんですよ。」

小野まじめ 「な~に~ やっちまったなぁ!」

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小野まじめ 「男は黙って、manakaのお尻。 男は黙って、manakaのお尻。 男は黙って、manakaのお尻。」

我ながら、やっぱ変態だな。




5、前説は え?ないの?

開場してから、会場内に流れていたのは、ビートルズだ。ちょっとビックリ。
manakaらしいっちゃあ、manakaらしい。

ビートルズが来日公演したのが、ここ武道館だからね。
それ以来、武道館は、日本のミュージシャンの聖地となった。

wikipediaから抜粋引用する。

日本を中心に活動するミュージシャンにとっては、武道館はコンサート会場として極めて重要な位置づけに置かれている。武道館の規模となると、会場としての大きさ故に興行を実現させその興行を収益・内容の両面で成功に至らせることは容易ではない。また、音楽・芸能の有料興行に使用する場合の会場使用条件も大変に厳しく、費用面も含めて様々な条件をクリアしなければならない。そのため武道館公演の成功は、大規模会場での大型興行も充分に務め上げられるミュージシャンであるという「一流」の興行能力・集客力を持っていることを業界の内外に誇示する、一種のステイタスとしての意味を持っているのである。

また、古くは1966年のザ・ビートルズ、1972年のディープ・パープル、1975年のクイーンなど、海外の著名ミュージシャンの来日公演における使用例も数多い。このことから、ロック・演歌・アイドル歌謡などのジャンルを問わず、新人やデビュー前のミュージシャンはもとよりプロの一線級のミュージシャンでさえ「武道館公演の実現」を憧れとし、これを目標に活動する者は数多い。
今回の武道館公演を1万3千人動員して成功させたことは、リトグリにとって、大規模会場での大型興行も充分に務め上げられるミュージシャンであるという「一流」の興行能力・集客力を業界の内外に誇示する良い機会となっただろう。


開演時間となったので、席に着いた。
すると、1F南スタンドのあたりから、大きな歓声が聞こえる。
招待席に誰が来たんだろうと、思ったんだが、その時には、わからなかった。
後からわかった範囲で言うと、ゴスペラーズのみなさん、城田優さん、高山一実さん、伊藤美誠さんの名前が挙がっていた。未確認情報では、伊野尾慧さんという噂もあったが、それなりに変装してきてるだろうし、そのイケメンが誰だったのかは、わかっていない。私の知り得た範囲ではそのぐらい。
ゴスペラーズの皆さんは、お揃いで入って来て、同時に腰かけたので、わかりやすかった。

開演時刻を回ったところで、前説が始まるかなと思ったら、客電が落ちて、seasons of loveのアカペラ。
ひょっとして、seasons of loveに合わせて前説するのかと思えば、seasons of loveの歌詞そのもの。

そんで、メンバーはどこにいるの?と探すと、ステージの一部に、ダウンライトが落ちている。メンバーはいない。
ステージにせり上がり舞台装置の枠が見えるから、そこからせり上がるのだろう。

seasons of love がイントロだったのね。と気づいたところで、照明がガラッと変わり、気づくとメンバーがせり上がっていた。この続きは本編にて。

結局、前説はなしだ。いいのか?
さすがに、これだけの人数がいたら、前説をやっといた方がいいんじゃないか?と思ったんだが、公演を終えてみて、結果的には、思いのほか、観客のマナー良かったね。




はい、ここは、クールポコの「もちつき」で
  ↓
せんちゃん 「武道館で開演前に前説がなかったんですよ。」

小野まじめ 「な~に~ やっちまったなぁ!」

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まあ、でもこんだけ、観客のマナーが良ければ、前説いらないといえば、いらないよね。




6、
音響 武道館にしては頑張った

武道館は、音響が悪い。代々木第一体育館と並んで、音響の悪いアリーナの代表格だ。
元々、競技施設として作られたので、音響は全く考慮に入れていない。
だが、昨今の武道館の稼働状況からすると、今後、このような施設を設計する際には、音響を最重視して設計した方が、施設の営業上プラスになるだろう。実際、音響を重視するアーティストは、1万人超の規模では横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナを第一選択肢にしている。

リトグリのライブは、歌を聴くのが目的なので、できれば、こういう音響の悪い場所ではコンサートをやって欲しくない。
ビートルズの来日公演の時には、そうとう酷かったらしいが、今では音響機器も進化して、それなりに聴けるようにはなってきてる。それでも、アリーナの中では音の良い横浜アリーナにはかなわない。もちろん、東京国際フォーラムなどのホールには、全く及ばない。

エレカシ、ボイメン、リトグリの三者で三日間連続公演なので、ステージの基礎や客席のセッティングも3日間共有していると述べた。音響機器も、ほとんどの部分は共有しているはずだ。
ステージの上は、おそらく前日とは全く違うだろう。
東2Fの天空席から、確認してみた。
ステージの上には、フロント側に、10個のモニタースピーカーが並んでいた。
そして、花道の要所要所にも11個のモニタースピーカーが設置してあった。全部で21個だ。
もうね、フットモニターだらけ。

見出しにもしたとおり、音響は武道館にしては頑張った。かなり良かった方だと思う。私の席が東2Fの天空席だが、ここは、音響は最悪の場所になる。基本的にはアリーナとか1Fスタンド南あたりが良くなる。
それでも、東2Fの天空席で、それほど不満を感じない程度には、調整されていた。しっかりとリトグリの歌が届いていた。





7、バックバンドを替えた理由

その理由は、リトグリは、音にこだわることを、知らしめたかったから。

一口に、コンサート、ライブといっても、見せ方はさまざまだ。
クラシックだと、演出は一切せず、照明さえも客電を少し落とすだけで、音だけを聴かせることが多い。
ポップス系だと、さまざまだ。音だけを聴かせる場合もあるし、演出に凝る場合もある。一般的な傾向として、アリーナやドームなど大きな会場になると、演出も含めた総合芸術的な要素が強くなることが多い。
また、アイドルでは、伴奏は音源、被せや口パクが多くなり、音を聴かせることよりもむしろ、ダンスや演出を見せる要素が強くなる。

リトグリが初めて武道館コンサートをするにあたり、演出に凝って、総合芸術の方へ行ってしまうのではないかと、私は懸念していた。

実際には、逆だった。リトグリは、徹底的に音にこだわる姿勢を見せた。

まず、ステージはシンプルにした。もともと三日間の使いまわしステージで、リトグリにしては広かったので、ステージ上に花道のように回遊路を作ったけども、それだけだ。バックボードやセットなどは無し。
大画面モニターを、ステージ上に2~3か所おくことが多いんだけども、大画面モニターはステージのはるか上に一つだけ置いた。(正確に言うと縦長モニターを6つ並べた物)
このモニターの使い方も、上手かった。
ここぞという時には、大画面モニターに映し出す映像を消したんだよ。信じられないだろ。
大画面モニターだって費用掛かってるし、映像をコントロールする人件費だってかかってる。そうすると、ライブ中はとにかく最初から最後まで全部活用したいというのが、人情だ。
だが、リトグリは、いまこそ、メンバーに注目して欲しい時に、「私たちを直接見て」とばかりにモニターの映像を消した。
モニター映像を消すと、観客の視線は、モニターではなく、メンバーにだけ注がれる。これは効果的だった。

はい、ここは、林修先生の声で
  ↓
いつ、リトグリメンバーに注目して欲しいか? 今でしょ!





そして、業界関係者や音楽通が見ればわかるのが、サポートバンドの豪華なメンバーだ。
心情的には、これまで苦楽を共にしてきたサポートバンドのメンバーと一緒に武道館を達成させてあげたい。それは理解できる。
だが、リトグリの今後の戦略的には、是が非でも実現しなくてはならないことがあった。
それが、この音作りに徹底的にこだわる姿勢を、知らしめることだ。

ステージをシンプルにしただけでは、ずいぶん経費をかけないでやったもんだと見られてしまう。
音作りに徹底的にこだわったと見せるためには、もう一つ仕掛けが必要だった。

それがこの新しいバンドメンバーだ。今回のバンドメンバーは、リトグリメンバーの経歴からしたら、贅沢すぎるほど豪華なサポートメンバーだ。
まずは、バンドマスターの本間将人さん。
ドリカムのサポートが有名。他にも、リトグリに縁があるところで紹介すると、ゴスペラーズ、スキマスイッチ、いきものがかり、UVERworld。

本間将人さんのブログによると、リトグリとは、ソウルパワーサミットで共演したとある。
今回のバンドメンバーも本間さんが集めたとのこと。

これは想像だけど、本間さんに、リトグリのために最高のサポートメンバー集めてくれってお願いしたんだろうね。
これも想像だけど、予算は気にしなくていいからとか言ってるかもしれない。そのぐらい豪華なメンバーだ。

ベースの笹井BJ克彦さんとドラムスの坂東慧さんも、このバンドのキーパーソンとなる。
リトグリは、女性コーラスなので、低音とリズムを楽器で強化することが重要。

ベースの笹井BJ克彦さんとドラムスの坂東慧さんも、業界では名前の売れた凄腕サポートミュージシャンだ。
リトグリに縁のあるところで言えば、笹井BJ克彦さんは、ゴスペラーズの黒沢薫さんのサポート、坂東慧さんは、ゴスペラーズの村上てつやさんとSkoop On SomebodyのTAKEさんのユニット「武田と哲也」のツアーサポートを務めている。なんだかんだ、みんなゴスペラーズ繋がりっていう感じ。偶然なのかもしれないけど。

JAZZからポップスまでこなす若手のホープを集めてきたって感じなのかな。
若手といっても、まあ、リトグリメンバーにしてみたら、みんなお父さんに近いけど。

ギター:宮本憲(エレクトリックギター アコースティックギター)
キーボード&ピアノ:半田彬倫
ドラムス:坂東慧
ベース:笹井BJ克彦(エレキベース コントラバス)
トロンボーン:榎本裕介
トランペット:吉澤達彦
Band Master:本間将人(キーボード サクスフォン)

こうやって見ると、JAZZメンだね。これまでのサポートバンドが、どちらかというとロック、ポップス寄りだったのが、JAZZ寄りになった感じ。

武道館でのコンサートは、翌日にはめざましテレビなどでも、その模様が一部紹介された。こちらは、時間が短かったので、サポートバンドメンバーまではわかりづらかっただろう。坂東さんは、はっきりわかった。
WOWOWの方は、長時間だったので、全てわかった。

これで、業界関係にも、音楽通にも、リトグリが音楽にこだわる姿勢を示すことができた。

BABYMETALが成功した理由の一つに、神バンドの存在がある。
もし、BABYMETALが、ライブで、音源をバックに歌って踊るだけだったら、たとえ音源の演奏が神バンドによるものだったとしても、ここまでの評価は望めなかっただろう。メタル界では評価されていなかったはずだ。
BABYMETALが、メタルを歌うアイドルではなく、メタルとアイドルの融合として、メタルから受け入れられているのは、まさにこの神バンドの存在によるものだ。

リトグリの場合も、見た目だけでアイドルと見られる。まあ、これだけ若ければしかたない。
それに女性だけのコーラスグループって、日本のメジャーなところでは、kalafinaぐらいかな。少ないから、カテゴライズする時に、女性グループとしてアイドルグループと一緒くたにされやすい。
kalafinaぐらい実績を積んで、お姉さんになってくれば、アイドルとは見られないだろうけど、リトグリの場合はまだまだだ。
そこで、豪華なサポートバンドメンバーの存在が活きてくる。
リトグリのライブは、セットや演出やダンスを観るのではなく、歌を聴きに来るものだと、観客に知らしめ、世の一般層まで知らしめる。

ゴスペラーズのように、一般層に至るまで名声を広げるには、時間がかかるが、ゴスペラーズがすでに切り開いてくれた道なので、それほど時間はかからないだろう。



8、本番 楽曲ごとに気がついた点をざっと


さて、これからコンサート本番の解説なのだが、もう、1万7千字超えたよ。だんだんブログのエディターが重くなってきた。どこまでいけるかわからないが、耐えきれなくなったら記事を分割しよう。

0曲目は、intro のBGMで、『Seasons of Love』

はじめ、1曲目は『Seasons of Love』か?とか思ったが、そもそもメンバーがまだステージにも、どこにもいない。スポットライトでステージの一か所だけが照らされている。私は2F東の天空席にいたから、せり上がりの縁が見えた。そこから上がってくるだろうと想像がついた。
これはイントロだね。BGMというか、録音されたアカペラなもんだから、BGM感は薄い。
歓声がね、アサヒのところは、「キャー」が凄いんだよね。女の子からの人気が絶大。
manakaのところは、静かというよりも、低音。manakaはさ、ビートルズだったり、エレカシだったり、写真だったり、レコードだったり、オッサンでも共感できる趣味なんだよね。だから、だから、オジサンの低音が多かったんじゃないか?


アリーナから東~南~西の、1Fスタンド、2Fスタンドは、天空席に至るまで、FC枠だ。ファンクラブの会員とその連れしかない。一般席として販売されたのは、2F最後方の立見席と、ステージの後ろ側にあたる見切れ席・参加席だけだ。
だから歓声がすごいのもうなずけるんだけど、それにしてもすごかった。これ、WOWOWの放送じゃ、あまりわからないんだよね。ステージにいると歓声が上から降ってくるようだと言われるけど、2Fの天空席だと、全く逆で、歓声が下から湧いてくるような感覚。
あらためて1万3千人の歓声って、こんなにすごいんだと実感した。


1曲目は『SAY!!!』 コール&レスポンがすごい!

そして、『SAY!!!』が始まると、コール&レスポンスの嵐。半分歓声のような『イェー』が武道館に響く。
意外に思ったのは、『SAY!!!』って、こんなに、浸透してるんだってこと。楽曲を知ってるだけじゃなくて、みんなコール&レスポンスまで知ってる。それも周りに合わせて恐る恐るやってるんじゃなく、確信を持ってやってる。だからコール&レスポンスが力強いんだよ。これはビビった。
『SAY!!!』は、リトグリの1stアルバム『Colorful Monster』の収録曲だ。シングルカットもされていない。タイアップついてない。私の記憶がたしかならば、TVで1コーラスさえ流れたことはないはず。ライブの模様として、情報番組で『SAY!!!』の部分が一部放送されたことはあったかもしれない。あったといっても、数秒だ。ラジオでも流れてないはず。ラジオで流れたのは、『ハモれでぃお』だけじゃないかな。
だが、『SAY!!!』は、ライブでは定番曲だった。フェスなどでもセットリストに入っていた。さすがにリリースイベントではあまり披露されなかったけど、『Colorful Monster』のリリースイベントでは歌うこともあった。
そんな無名な楽曲で、ここまで盛り上がるとは。

タオルは、かなり多くの人が持っていたね。それでも、タオル難民がいて、手ぶらで回してる人もけっこういた。

芹奈の落ちサビでは、モニターも消えて、芹奈ソロアカペラになる。こういうモニターの使い方が上手い。
この芹奈のアカペラソロパートが圧巻。
緊張はどこに消えたのって感じだ。これだけ多くの観客で大歓声だと、飲まれちゃうことも多いんだけど、芹奈はほぼ大丈夫だったね。麻珠も大丈夫だったかな。これは誰かさんのおかげ?

リトグリは、これまで、アウェイなら大観衆も体験してきた。大阪万博公園で行われた『私のドリカム』も、ファンは温かいけど、リトグリのファンではない。約3万人のアウェイだ。大阪城ホールで行われた『一万人の第九』もアウェイだ。1万6千人。それぞれ観客の人数は多かったけども、アウェイだからそんなに凄い声援ではない。
今回の武道館は、人数こそ1万3千人だが、全てがリトグリのために集まった観客で、そのほとんどがFC枠だ。
自分たちに向けられた、こんな大歓声は、リトグリメンバーは体験したことがなかった。

他のメンバーは、まだあと2~3曲は、飲まれていたような感じもあった。
飲まれていたといっても、声が出なくなったりしないところは、ちゃんと練習してきた賜物かな。歌にもダンスにもほとんど影響はなかっただろう。ただね、表情がさ、ちと、いつもと違うんだよ。硬い感じって言うのかな。

manakaのそういうとこが、ほんと可愛いいんだよね。


盛り上がりソングが続く

ここから、『放課後ハイファイブ』、『My Best Friend』と歌いなれた曲が続く。この辺はさすがね。
十分な仕上がり。

途中のMCはごくごくあっさりしたものだった。
これで良いと思う。
あくまでも歌を聴かせることに的を絞った感じね。
MCやるとしても、『ハモれでぃお』で良い。それがリトグリの個性だ。


『私らしく生きてみたい』

ここでは、MAYUのソロパートをチェックしてみた。綺麗に出ていた。MAYUは、喉の調子が心配されていたんだが、だいぶ回復したっぽい。
ふと思ったんだが、MAYUは観客をあおる際の絶叫で、喉に負担があるんじゃないか?
あの絶叫を控えめにするだけで、ずいぶん喉に負担が少ないと思うぞ。

実は、私は、子供のころに、声帯結節になったことがある。
変声期の前の話で、子供だったので、変声期までは様子を見ようということで、手術をしないで保存治療をしていた。歌ったり、大声で叫ぶことはドクターストップだった。
声帯結節が完全に治ったのは、変声期を終了してからだ。けっこう長かった。完全に治る前でも、大声を出さないように気をつけて過ごすと、声が出るようになった。逆に大声を出したり、歌を歌ったりすると、翌日はぜんぜん声が出なくなってしまうぐらいだった。だから、音楽の授業とか合唱になると、いつも指揮者ね。まあ、その流れで、合奏とか発表会でも、いつも指揮者だったんだけどね。
指揮者って言っても、学校のだと、多少外れてても、流しちゃうし、要所要所だけタイミングを合わせるように、各パートに徹底させるだけで良かったから、すごく楽なんだよ。まあ、ぐちゃぐちゃな演奏を、最後に帳尻だけ合わせる感じね。

『JOY』
JOYはね。コーラス難しいはずなんだよ。でも、わりとさらっと歌えてるよね。
この曲も、発表当初に比べたら、ずいぶんとレベルが上がって来てる。バックバンドもきっちりと仕上がってるし、コーラスもきっちりと仕上がってるし、ここまで仕上がってると、ほんとにライブに来てよかったと思うんだよね。
ま、これはJOYに限らず、ここまでの楽曲は全部そう。やはり歌いこんでる楽曲は、完成度が高い。


『春夏秋冬』
これ、気がついたら、いつもと並び順が違うじゃん?
新鮮だった。

『HARMONY』
これは、みんなで歌おう企画ね。そもそも、ガオラーは歌が上手い人が多いんだろうね。少なくとも和声を聴き分ける耳は持ってるだろうから、あとは歌うだけ。まあ、その歌う部分が難しいんだけども。僕もオクターブ下で、歌ってみました。3度上のオクターブ下の方がおしゃれだったかも?

これで、全体の3分の1ぐらいまで来たかな。
ソロパートで、メンバーの名前を叫んだりする人がいないんだよ。さすが。
これだけ人数がいれば、勘違いしちゃった人が紛れ込んでいてもおかしくないんだけど、よく出来た観客だった。


『Catch me if you can』

メンバーが出てきた!と思ったら、ミノムシ?
 
ちゃうちゃう!

キンキラに光ってるミノムシ?

ちゃうちゃう!

犬飼うてんの?

チャウチャウ!


あのね。manaka以外は、わりとみんなセクシーな雰囲気のある衣装で似合ってたと思う。
でもね、なんか、manakaだけは、金色のミノムシに見えちゃったんだよ。



それまでの衣装とガラッと変わって、大人な雰囲気で良かった。
3管のホーンセクションがね、良い味してる。もちろん、ここまでの楽曲でも活躍してたんだけど、その日の僕のメモに、わざわざ書いてある。やっぱ印象的だったんだろうね。
ここでは、本間将人さんもアルトサックスを吹いていた。

「あ?本間さん、今日は、テナーサックスですか?」
  ↓
「アルトもあると!」(福岡弁)



あ、リトグリ武道館に行った人はわかると思うけど、このあたり、このブログのネタだからね。
武道館公演中には、このようなやりとりは、なかったから。

この曲は、かれんと芹奈は、良いんだよね。英語歌詞を音符に載せるのが上手い。他のメンバーは、英語歌詞を音符に載せきれてない。それに加えてダンスもあるもんだから、まだ、もうちょっと時間が必要かもね。
この春ツアーの終盤ぐらいには、仕上がってくるかな。もうちょっと時間かかるような気もする。
英語歌詞を音符に載せる点では、リトグリメンバーは課題が多い。
FNS歌謡祭で、クリスハートさんとコラボして、『ママがサンタにキスをした』を歌った際にも、違いを見せつけられた。ネイティブスピーカーと比較したら、そりゃかわいそうと思うかもしれないが、世界で活躍するというのは、そういうことだ。

かれんのダンスはキレキレね。止めるところをしっかりと止めてる。基本と言えば基本なんだけど、それが難しい。だからだろうね。かれんのダンスは動きが大きくキレキレに感じられる。
事前の『ハモれでぃお』でも話題になっていたけど、そりゃあ、バテるわけだよ。あれだけきっちりと踊ればね。流して踊るのとはわけが違う。


『feel me 』
これはもう、芹奈が印象的だった。
中ほどの落ちサビ、中オチっていうと、マグロみたいだけど、この芹奈のリードの声がエロい!
もう、これだけで、ごはん3杯いける。
芹奈は、けっこう声色を使い分けるんだけど、それにしても、エロかった。
そのすぐ次のパートが、manakaなんだけど、こっちは、対照的に、ぜんぜんエロくないんだよね。まだ子供って感じ。
manakaに、エロスを教えるのは、私にお任せください。

『no no no』
この曲も、ダンスが激しいんだよね。
ダンスを見せるパートも多い。
今回の武道館公演の中では、一番ダンスを見せる感じで、画になる楽曲だった。

catch me…からの三連発の流れが、激しくて、僕の隣にいた小学生らしき女の子2人は、呆気に取られていたよ。手拍子も忘れて、口あんぐりって感じ。この三連発は、洋楽聴きなれてる人でも、その迫力に圧倒されたんじゃないかな。
会場の盛り上がりとしては、一見すると盛り下がっているような感じもするんだけど、これは、圧倒されて手拍子も忘れていた人が多かったからだ。リトグリの新たな魅力を、認識できたんじゃないかな。

ここは、バンドのサウンド的にも、けっこう聴きごたえの三曲だった。
一方で、コーラスの方は、いまいち。まあ、ダンスをあれだけやるんだから、それはある程度の割り切りが必要かな。
武道館コンサートの全体を見渡した時に、この部分は、良いアクセントになったと思う。


インストルメンタル
リトグリメンバーは、いったんはけた。
バンドのインストルメンタルが始まった。

これがさ、思ったより短かった。
ずっと立ちっぱなしだったから、もう少し座る時間をくれても良かったかな。

最初から最後まで息もつかせずってのを狙ったんだろうけど、このバンドメンバーなら、もっと任せても、冷える心配はない。というか、もうちょっと、バンドメンバーのソロも含め、聴きたかった。

この時間にさ、着替えるだけじゃなくて、ちゃんと栄養補給もしてくると良いんだよ。主に芹奈!
蜂蜜とか砂糖が入った飲み物でいい。喉に良さそうな、はちみつレモンとかね。
スロートティーは、喉には良いけど、カロリーがないから。
スロートティーの場合には、別途、糖分の補充もする必要がある。
大福とか和菓子でも、イチゴとかイチゴとかイチゴとか果物でも良いから、つまんでくるだけで、だいぶ違う。
アサヒは、ポテトとか、ポテトとか、ポテトとかでも良いよ。ただし、休憩中だから一口か二口ね。マックのLサイズを全部食べるのは、コンサートを終えてから。


バンドメンバーとのフェイクの掛け合い

リトグリメンバーは赤い衣装に着替えてきた。

バンドメンバーのそれぞれのソロに絡むように、フェイクしていく。
ここで、私のメモが読めるのは、かれんとギター、麻珠とベースだけ。
解読するのは、不可能なので、またDVDの動画解説のときにでも、話そう。

アサヒのフェイクというか、歌詞が面白かったね。
ほうれん草は食べれませんとか、ポテトとか。
こういうとき、構成としては、アサヒをラストに持ってきて、オチにするのが一般的だけど、アサヒが途中に入って、そのあと、オチなしで終わるっていうね。リトグリらしいっちゃあリトグリらしい。

そんで、MC
やはりアサヒのフェイクの話だ。
ゴスペラーズネタのぶどうパンが出てきたね。ぶどうパンはゴスペラーズから受け継ぐものらしい。
そんで、1Fスタンドの関係者席に座ってるゴスペラーズも紹介しちゃう。

たしかにぶどうパンを受け継ぐのは、アサヒが適任かな。




JOYFULスペシャルメドレー

リトグリメンバーがへの字型に並んだ。
タイミングを合わせるのが難しくない楽曲では、わざとVの字に並んだりすることもある。Vの字はMBSの『ちちんぷいぷい』で見せることが多い。
今回は、への字型に並んだ。
メンバー同士が互いに顔を見合わせて、タイミングを合わせる必要があるからだ。

あとから、わかったことなんだけど、このメドレー6分もあるのね。音程も下がってないよね。
ラストのアカペラMIXになる部分は、今度もまた難しい。いったん、聴く人の耳を混乱させてから、締めるラストのロングトーンがめちゃ綺麗。
これは、不協和音の解決と似たような原理のような気がする。

リトグリのアカペラメドレーはいつも圧倒されるんだけど、これはさらにすごかった。
6人いるから6声までできるのは、わかるんだけど、それをやっちゃうのはまた別次元の問題。
これが楽器なら簡単な話。楽器は、例えばギターなら、どの弦のどこを押さえれば、何の音が出るか、決まっているし、そうなるようにチューニングされている。鍵盤楽器はもちろん、管楽器だって弦楽器だってそうだ。バイオリンとかギターみたいにフレットがないから、決まってないように見えるけど、どこを押さえればどの音が出るか、奏者は感覚的にわかっているし、そうなるようにチューニングしてる。トロンボーンだってそう。ひじの角度がどうなれば、どの音が出るか感覚的にわかっている。
だが、人間の声は違う。もちろん、どうすればどの音が出るか、出せるようにトレーニングはするし、出来るようにしておいてもだ。自分の声を聴いて調整する部分が大きい。だからコーラスは難しい。自分と同じパートの人がいれば、その人に合わせればいい。だが、自分と同じパートがいないと、他のパートを聴いたうえで、自分の音程をとる必要がある。他のパートが多くなるとさらに難しくなる。特にリトグリのように字ハモやウーアーコーラスで3声以上重ねるのは難しい。字ハモで6声も重ねるなんて、狂気の沙汰だ。

簡単にアカペラする方法もある。
友達同士あるいは、アカペラサークルなどで、グループを組んでアカペラをする場合、オーディションではないので、音感の鋭いメンバーを集めるのは難しい。相対音感はトレーニングすれば上達するが、それでも時間がかかる。でも、次の学園祭までになんとか形にしたい。そんな時には、パートの編成を工夫すればよい。人数にもよるが、ボイパ、ベース、リード、ウーアーコーラス3声にするとよい。これで、6人だ。ハモネプとかで良く見かける編成だ。寄せ集めの素人さんが綺麗にアカペラっぽくやるにはベストな編成だろう。
この編成だと、ウーアーコーラスの和声だけ、綺麗にハモれれば、他のパートは、直接的には影響し合わない。もちろん、テンポが狂ったら元も子もないんだが、音程に関しては直接影響し合わない。これは非常に優れた編成で、アカペラっぽさが満載で、聴こえ映えもするので、多少崩れていても、それっぽく聴こえる。

一方、ウーアーだけで6声重ねてごらん。ピッチが正確じゃないと、汚い。ごまかしが利かない。もちろん、それぞれの音のバランスも調整できてないと、いけない。一人一人のロングトーンが綺麗にできていないといけないし、基本がほんとにしっかりと出来てないと、綺麗な音にはならない。


バラード連発

『オレンジ』が、アサヒのリードが良い感じ。アサヒは、わりとゆっくりめのテンポの曲で、リードをやるのが向いてるんだろうね。
『小さな恋が終わった』では、持っているのが、ランタンかと思えば、ちょうちんだよね?ちょうちんだよね?ちょうちんだよね?
MVで持っているのはランタン。

そして、『永遠に』
これはもう、定番曲だね。完成度もずいぶん高くなった。
この名曲は、元々、ゴスペラーズの曲だけあって、コーラスも映えるし、リトグリ向けのアレンジも素晴らしいので、リトグリの魅力を見せることができるカバーにもなっている。


『人生は一度きり』
やっぱりMステバージョンで来ましたか。冒頭アカペラのやつね。
今回、思ったんだけど、武道館公演全編を通して、ここぞ!ってところで、アカペラになるんだよね。
こんな豪華なバックバンドがいながら、贅沢な気もするけど、凄くよいタイミングでアカペラになって、効果的だった。

『全力 Real Life』
MAYUのテーマ曲ね。MAYUのテーマ曲だから、MAYUが『全力で行くよ!』と観客をあおる。MAYUはさ、喉の調子が万全じゃないんだから、ここは控えめに絶叫した方が良いだろ。たぶんだけど、Hiハモで喉を傷めたんじゃなくて、客煽りの絶叫で、喉を傷めてると思うぞ。

それにしてもさ、天空席からタオルが振られるのを見てるのって、けっこう壮観なんだよね。

『Hop Step Jump』
芹奈が、みんなで一緒に踊ろうよってことで、踊ろうとは思ったんだけど、僕自身ほとんど覚えてなかった。この春ツアーに参加するみなさんには、『Hop Step Jump』のヘッドフォンダンスを覚えていくことをおススメするよ。
  ↓


周りを見たけど、みんな踊れてなかったね。まあそんなもんだ。



ラストスパート
『Girls be free』と『好きだ。』
このあたりは、ハモリとしては上下三度基本なので、シンプルで簡単。あくまでも、リトグリメンバーにしてみればの話だが。
むしろ、それぞれのソロパートをどう表現するかの楽曲かな。
表現力というでも、リトグリメンバーはそれぞれ上がってきてる。まあ、芹奈の表現力は、相変わらず凄いし、ますますレベルが上がってきてる。
以前の話だけど、『Girls be free』で、あれ?これも倍音?って思ったら、MAYUのHiハモだったというね。綺麗にファルセット入れてるのに、倍音だと思われちゃやってらんないよね。ごめんごめん。
まあ、私の音感なんて、そんなもんなので、大してあてにはできない。


MC

ワンマンで360℃お辞儀をしたのは初めてとのこと。

良いんだよ別に、秦野市民会館で、ステージの後ろの観客のいない方に向かってお辞儀しても。別に俺は止めはしないから。

ラストのMCでmanakaが、13歳の時に、洗濯機の回し方も知らないのに、上京してきて…と言っていた。俺に言ってくれれば、洗濯機の回し方ぐらい、教えてあげたのに。

もちろん、手とり足とり! \(^o^)/

手とり足とり! \(^o^)/

手とり足とり! \(^o^)/


MCのレポートを続けよう。

芹奈 MCを伸ばしたい。なんとかしてこのコンサートの時間を伸ばしたい。

これがのちのアンコールの伏線になる。

BJさんいじり。
グッズのTシャツがBJさんが着るとピチピチって話ね。
グッズのTシャツはサイズがSMLの3種類しかないから大きいのを作らなくちゃいけないねって話だ。BJさんはXXLだという。リトグリメンバーだとワンピースとして着るって話。

良い!これ、好きなんだよ。
またまた、元カノの話で恐縮だが、こんどは、少女時代のテヨンによく似た元カノね。この元カノが、俺の部屋に泊まっていった次の朝には、夏場とかは俺のTシャツとかYシャツをワンピースとして着るんだよ。これが、エロい。
あ、BJさんは、ワンピースとしては着なくていいです。

リトグリ号と一緒に写真撮った人?って質問。
これね、早くからグッズを買いに並んだ人は撮れたと思う。
開場の1時間ぐらい前に来た人や、それ以降に来た人は、撮れなかっただろうね。
もう、開場待ちの人で、武道館の周りはいっぱいで、移動することさえ至難の業だった。私はリトグリ号の展示場所を把握していたけど、そこへ行くのさえ大変だった。実はリトグリ号のあたりでも人と待ち合わせしていた。待ち合わせのために、リトグリ号を見たりはしていたんだけど、人が多すぎて、リトグリ号の間近に行かないと、リトグリ号全体を見れないほどだった。

話は戻る。
manaka 「リトルグリーモンスターは絶対に、もっと素敵な景色をみんなに見せていけると思います。みんなついてきてくれますか? 絶対に誰の手も離さない。そんな歌を絶対に歌い続けます。」

やけに自信たっぷりな言い方だ。この記事の冒頭に述べた2015年4月のTSUTAYA O-EASTでmanakaが「何年かかってもいいから武道館で」と涙ながらに訴えた時と比べると、別人のようだ。
だから、友達とかに、「イキってる」って言われるんだよ。
でも、manakaのそういうところが俺は好きだ。

まだ、この先には、リトグリが超える必要のあるハードルがいくつもある。高いハードルばかりだけど、みんなで頑張れば超えて行けるだろう。


ラストの曲は、『はじまりのうた』
武道館で目標達成!ではなく、今がまさにはじまりであり、はじまりにしか過ぎない。

はい、ここは、林修先生の声で
  ↓
「いつが、はじまりか? 今でしょ!」



メンバーみんな泣いてたね。
6人ずっと見てたわけじゃないんだけど、あれ?ここのコーラスが乱れたなとか思って、その元を探すと、かれんが泣いてたり、MAYUが泣いてた。

そんで、manakaが消えちゃうし。
芹奈だけ見てると、芹奈のソロパートの前に、やけにタメを作るのが長いなって感じなんだけど、花道にいるはずのmanakaがいない。泣いていたのか、腹減ってイチゴ大福でもつまんでいたのか?


アンコール

アンコールは、「アンコール!」って掛け声が多かった。
これは意外だった。

いま、アーティスト系だと、アンコールは拍手か手拍子だけってのが増えてきてる。特に東京あたりだと、そういう流れだ。また、アーティストによっては、お決まりの歌をファンがみんなで歌うケースもある。
地方だと、まだまだ、「アンコール!」が主流なのかな。
いずれにしても、「アンコール!」って掛け声をかけることが減ってきてるんだよね。「アンコール!」って掛け声が、ダサいとか古臭いとか上品じゃないとか、そういう感覚もあるみたい。
まあ、クラシックとか、掛け声なしで拍手だけだもんね。そういう流れを汲んでるんだろう。

一方、アイドル系だと、「アンコール!」とかグループ名を呼ぶとかが主流なのかな。
アイドル現場では、MIXやコールがあるからだろうね。統制がとりやすいし、現場になじむ。
MIXっていうのは、これは現場によるんだけど、こんな感じ。
  ↓
リーダー 「あ~よっしゃーいくぞー!」
観客 「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー!」

これがMIXのスタンダード。
こういうMIXを、楽曲の前奏とか間奏中にやるので、アンコールとかの統制もとりやすい。
リーダーが声を掛ければ、観客がそれに応える。
アリーナとか大会場になると、音が反響して回ったりして、掛け声がずれてくる。そのため、「アンコール!」の掛け声中の統制をとるために、ホイッスル(サッカーの審判が吹くような笛)を吹くこともある。アンコールのオブリガートになるように「ピッピーピ!」と吹くと、「アンコール!」の声が揃う。

アーティスト系が、「アンコール!」の掛け声をやらなくなったのは、アイドル現場みたいに思われたくないからってのもある。
だから、リトグリの武道館で「アンコール!」の掛け声だったのは意外だった。
そろそろ、リトグリ現場も拍手だけになってくるんじゃないかと予想していたので、外れてしまった。

まあ、アンコールの掛け声とかは、あくまでも、コンサートに満足した観客が、もっと聴きたくて自然に出てくるのが建前。だから、どういう掛け声でもかまわない。
揃っていた方が、綺麗なので、ファンの中でコンセンサス(集団的合意)ができあがれば、それで良いんだと思う。


アンコール 「君のようになりたい」、「Happy Gate」、「空は見ている」

「Happy Gate」を歌った後で、MAYUが本当に最後だから、みんなで歌ってジャンプしてって。

そんで『空は見ている』 あれ?空は見ているって、ジャンプするっけ?

『空は見ている』は、リトグリのカップス動画で良く知られている。


また、リリイベに行くとわかるが、リリイベのリハーサルソングでもある。
リハーサルソングといっても、本番では歌わない。マイクのバランス調整をするために、本番直前に歌うだけだ。

ヒット曲でもなく、シングルにもなってないし、タイアップもついてない。TVでも披露されることはない。カップスをやる時の歌としてついでに披露されるぐらいだ。
だが、リリイベではリハーサルソングとして、毎回歌われる。ある意味、一番よく歌われる楽曲だと言えるだろう。

っていうか、どさくさ紛れに、芹奈とmanakaがハグしてるじゃないか。うらやましすぎる。

で、メンバー紹介。
あ、そういえば、メンバー紹介してなかったね。っていうかアンコールなんだけど。まあ、いいか。


最後は、マイクなしで、みんなで「ありがとうございます。」

マイクなしで肉声で伝えたいってことがこだわりだったみたい。

しっかりと、2Fの天空席まで届いていたよ。


Wアンコール 『青春フォトグラフ』
Wアンコールで登場したんだけど、そのポーズはなんだよ?
まあ、これは画像ないと話にならんので、DVDの解説で話そう。

本当に最後の曲になるんですけども
  ↓
観客 「え~!」

うん、ベタすぎる。

で、バラードバージョンの『青春フォトグラフ』だ。
といっても、前半がバラードバージョンね。
ここはかれんとかボロ泣きしてたね。

後半は、恒例の写真OKタイム。
はしゃいでいる中で、芹奈が倒れ込むようなシーンがあった。やはり足に来てるようだ。

で、最後に、バンドメンバーと一緒に礼をして終了。



公式的には、Wアンコールまで。

だから、武道館公演のレポートをしたメディアも、『好きだ。』のアカペラもWアンコールに含まれているような書き方をしている。

実は、どのていどアンコールに応えるか、どのていどアンコールに応えたかは、けっこうセンシティブな問題。

とあるジャニーズ系のコンサートツアーでのこと。ある会場では、イレギュラーとしてWアンコールに応えた。メンバーは、「Wアンコールに応えた事をSNSに書き込まないで。」と言ったんだが、ファンに書き込まれてしまった。その後、別の会場でWアンコールに応えなかったら、ファンからクレームのような形で問題になってしまった。


話を元に戻す。
このとき、リトグリは、武道館で、『青春フォトグラフ』を歌い終えて、バンドメンバーと一緒に礼をしてあと、ステージをはけた。

客電も明るくなった。
観客は、さあ帰ろうと帰り支度を始めた。実際に、私の前をさささっと歩いて足早に退場していく人さえいた。
ただ、まだ名残惜し気に、ステージを観てる人が多かったかな。

観客はアンコールはしてなかったんだよ。もうさすがにないだろうと、普通は思うよね。

そして、モニター画面には、感謝のメッセージが映し出されていたので、それを見ていた。
そしたらさ、メンバーが出てきちゃったんだよ。
目が点。
MAYUは、「はい、ドーモ」って言ってたような気がする。どーもじゃねえだろ。

そんで、何をするかと思えば、『好きだ。』のアカペラ。
アンコールに応えてというよりは、歌いたくて、出てきちゃいましたって感じ。どうしても歌いたかったんだろうね。芹奈は、足に来てて気力だけで立ってる感じ。だが、歌はしっかりしてた。

サビの部分だけの披露。で、最後のロングトーンは、通常は抜けを綺麗に揃える。でも、今回だけは別。各自が息の続く限り伸ばしたかったのだろう。抜けは、バラバラだったけど、思いは伝わった。

出し切ったって感じだ。



メンバーがステージを後にして、時計を見たら19:50だった。

あらためて、ステージ上にあるモニターをみると、メンバーそれぞれから感謝のメッセージある。

manakaのメッセージは、「私を見つけてくれて、本当にありがとう。」

もしかして、俺に言ってる。

まぢかぁ~

そうしたら、manakaと… \(^o^)/

manakaと… \(^o^)/

manakaと… \(^o^)/


これで、リトグリ武道館公演の本番部分のレポートは以上なんだけど、本番中にメモしたA4ノート13枚に及ぶメモのほとんどが字が汚くて読み取れないというね。

はい、ここは、クールポコ
  ↓

せんちゃん 「武道館公演中に、A4ノートで13枚もメモしたのに、字が汚くて読み取れなかったんですよ。」

小野まじめ 「な~に~ やっちまったなぁ!」

coolpoko




9、終了後 物販 残っていたのはオペラグラスだけだった

スタンドフラワーもあちこちから来てたね。
これは、かれんが公式ブログに書いてた。



物販も、のぞきに行った。

もう、売るものが無くて、物販スタッフはみんなヒマそうに油を売っていた。

何があるか聞いてみた。最後まで残っていたのは、オペラグラスのみだった。さすがにコンサート終えてから、オペラグラスを買ってもね…

そんなわけで、手ぶらで帰ってきた。

武道館のグッズも、表参道にあるWESHOPで購入することもできるし、セブンネットショッピング内のワタナベ商店でインターネット販売している。
公式グッズは、こうして通販でも購入できるのはうれしいね。
思うんだけど、公演の前から予約販売してしまえばいい。そうすれば、在庫を抱えるリスクも少なくなる。
まあ、在庫になっても、福袋にして新年に売れば、さばけちゃうだろう。



後書き

いまだに武道館公演の余韻が抜けない。

良いコンサートだった。

リトグリは、音源ももちろん良いんだけども、コンサートで聴くことをおススメする。

ハーモニー(和声)を聴き取る耳を持っている人なら、きっとハマるはず。

初めての人は、フェスでも、リリースイベントでもいい。とにかく生歌。


初めての人でも入りやすい無料イベントを2つ勧めておこう。
    ↓











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