「DREAM20」プロジェクトの概要



Twitter戦略は、フォロワーの増大ではなく、マイクロインフルエンサーの増大を目指せ

担当者は、ツイッター活用についての企業の広報担当者向けセミナーに参加した方が良い。もうちょっとツイッターの活用について、勉強してから出直した方がいい。

やってることが逆だ。

やるべきは、リトグリ公式アカウントを廃止して、個々のメンバーアカウントでの活動を重視する。

公式アカウントを廃止するのは、メンバーの個人アカウントが公式情報をリツイートするのを防ぐためだ。
公式情報には、インフルエンサーを増やす効果はない。

ただ、リトグリの公式アカウントで、「中の人」が暴れることができるなら、この限りではない。
注目されている企業アカウントが「中の人」が暴れて活躍しているように、公式情報を抑え、他の企業アカウントの「中の人」と意味なく絡むとか、「中の人」の個性むき出しで公式情報そっちのけで暴れまわるとか “面白い中の人” として活動できるなら、公式アカウントを存続させる価値はある。
公式情報をプレスリリースのように垂れ流すだけなら、公式アカウントは廃止した方が良い。

公式アカウント20万人のフォロワーに意味がないわけじゃないが、それなら1人でもインフルエンサーやマイクロインフルエンサーを増やした方が良い。

例えば先日、オリンピック卓球女子銅メダリストの伊藤美誠さんとmanakaとの交流が、スポニチやYahoo!ニュースで取り上げられた。
          ↓
伊藤美誠、リトグリmanakaに宣言していた「メダル見せる」

交流が始まったのは今年5月。伊藤がリトグリが無人の東京ドームで美声を披露した動画に対し「凄い。アカペラ」とツイッターでつぶやいた。これにmanakaが感謝のメッセージを送ったところ同い年の2人は意気投合。
このような交流は、個人アカの場合には、生まれやすい。公式アカだと、なかなか難しい。

伊藤美誠さんがだよ、この先、インタビューとかで、好きな音楽はリトグリとか、リトグリの応援ソングで勇気づけられたとか、そんな発言をメディアですることがあったら、リトグリに及ぼす影響は大きい。
スポーツ選手に限らない。芸能人でも文化人でも社会的に情報発信能力が高い人は、インフルエンサーと呼ばれ、こういった人物との交流は、お互いにファンを増やす。

そしてもう一つ。というかインフルエンサーよりもさらに重要な人がいる。
それが、マイクロインフルエンサーだ。
社会的に大きな影響力はないが、特定の人物に対して大きな影響力を行使する。これがマイクロインフルエンサーだ。よくSNSマーケティングで、インフルエンサーとマイクロインフルエンサーを影響力が及ぶ範囲の数で論じているが、もっと重要なのは影響力の質だ。数は結果であり関係ない。インフルエンサーとしての影響力しか持たないのに、影響力の及ぶ対象が少ないためにマイクロインフルエンサーとしてカウントしているような、間違ったマーケティングもある。まあ、SNSなどで集計する場合、結果としての数で集計する方が都合が良いので、そうなってしまうのはやむを得ない。だが、アプローチする際には、結果としての数は無視して、影響力の質に注目した方が、良い結果が得られる。

マイクロインフルエンサーの影響力の質について具体的に例示しよう。
  ↓
あなたの友達が、ある日、こんなことをあなたに言った。「今度の土曜日空いてる?マンハッタントランスファーのリリイベが近所のイオンモールであるから一緒に行こう!」
あなたがマンハッタントランスファーについて全く知らなかったとしても、その友達と遊ぶつもりでいたなら、80%ぐらいの確率で付き合うだろ?
その結果、あなたは、マンハッタントランスファーのリリイベに参加することになる。それまでは、全く知らなかったアーティストでも、ミニライブを聴いたりすれば、ファンとなる可能性がある。
このように友達に影響を及ぼす人をマイクロインフルエンサーと呼ぶ。
多数の人に影響を与えるようなチカラはない。だが、ごく近い友達に対して大きな影響力を持っている。
こういうマイクロインフルエンサーを増やすことが、今後、リトグリの人気を長期に安定的なものにするために極めて重要。

マイクロインフルエンサーを増やし維持していくのに、大きな役割を果たすのが、リトグリメンバーの個人アカウントだ。
個人アカウントでメンバー同士が絡むことは、自分も同じコミュニティのような感覚、あるいはそのコミュニティを傍観しているような感覚を起こす。これは、親近感を得る効果が高い。これがマイクロインフルエンサーを育てていく。

また、メンバーからリプライをもらったり、RTやいいねをもらったら、宝物だ。友達に自慢できる。ま、自慢はしなくても見せるぐらいはするだろう。友達に見せることが始まれば、もう立派なマイクロインフルエンサーだ。

ちなみに、私のブログも、リトグリのマイクロインフルエンサーを増やすことを狙っている。


Youtubeのチャンネル登録と再生回数を増やすために、ロングテール戦略をとれ


まずは、次の動画を、ブログに埋め込んだ状態のままではなく、youtubeに移動してから、見てほしい。

動画の下方に、次のような説明欄が見えただろう。
      ↓
2016/08/19 に公開
Little Glee Monsterが歌う、大ヒット上映中のディズニー映画最新作「ジャングル・ブック」(8月11日公開)のキャンペーンソング「君のようになりたい」ミュージックビデオ公開!
『ジャ ングル・ブック』はウォルト・ディズニーが手掛けた最後のアニメーションの実写化で、オオカミに育てられた少年モーグリがジャングルで個性豊かな動物たち との出会いを通じ、自分らしく生きることの大切さを見出す物語。その劇中歌として50年間愛されている名曲をリトグリ流に日本語アレンジしたもので、全編 にわたって彼女たちのミュージックビデオではおなじみとなりつつある生歌、生演奏で構成されており、彼女たちの歌唱力を存分に楽しめる作品が完成!
この動画説明欄は、実は、動画のタイトルと共に、動画を検索する際に極めて重要な意味を持つ。

ここに、ロングテールキーワードを埋め込むことができれば、もっと再生回数を増やすこともできるし、チャンネル登録者数も増やすことが出来る。
今の状態は、ロングテールをほとんど意識してないので、固有名詞が少ない。
改善方法を例示しよう。
  ↓
例えば、文中で、「その劇中歌として」と流してしまわずに、「Christopher Walkenが歌った」と固有名詞を入れる。
「50年間愛されている名曲」のところに、○○や○○がカバーしたと固有名詞を入れる。
「日本語アレンジしたもので」ではなく、「Richard M. Sherman and Robert B. Shermanが書いた歌詞を、いしわたり惇治が日本語歌詞にアレンジ」と、固有名詞をいれる。
「生演奏で構成」も、具体的に、「ギタリスト佐々木望(soulife)、ベース○○、ピアノ○○、トランペット○○…の構成でスウィング」と、固有名詞やキーワードを入れ込む。
そして、動画監督名や制作関係者、撮影に使用した場所などのキーワードも入れ込む。文章を作っても良いが、スタッフとして列挙するだけでも良い。
こうすれば、それぞれの固有名詞やキーワードが検索エンジンに反映され、ロングテールを狙うことができる。
ちなみに、動画そのものにスタッフロールとして入れることは、意味がないとまでは言わないが、現在の技術では検索エンジンに反映されない。


ライブで全国20都市制覇には、ドミナント戦略を使え

コンビニなどフランチャイズチェーン展開する際に集中出店すれば効率的だからドミナント戦略だと、理解されている方が多い。
まあ、結果的にドミナントであることに間違いはないが、効率うんぬんは、ドミナント戦略とは関係ない。本来は、地域的な優勢を確保し支配勢力となることで有利に展開する戦略だ。

これが、リトグリにも応用できる。

学校のクラスや部活に、リトグリのマイクロインフルエンサーが数人いると、リトグリのことを知らないと、話題についていけないという現象が起こる。
こういった局地的に、支配勢力となることは、重要。

地方に単独コンサートを展開するためには、その地域でのマイクロインフルエンサーの数で優勢を確保するためにドミナントを考える。
その地域を商圏とするショッピングモールで、リリイベをするのが良い。これにより、コンサート集客の核となるマイクロインフルエンサーを増やすことができる。

逆に言えば、地域密着のフェスや地方の学園祭などに参加したら、数か月以内にその地域でリリイベなどを行う。そして、その地域で単独コンサートを開く。
もちろん、地方局や地元紙など地元メディアでのプロモがあれば、いろんな展開が考えられる。
いずれにしても、これらのイベントなどを特定の地域に集中し地域的な優勢を得ることで、集客をしやすくする。

リトグリの場合、戦略的に行っているようには見えない。
例えば、福島とか長野とか、単独コンサートの開催が予定されているにもかかわらず、その地域でのリリイベや地元メディアへの出演などが少なく、連動性が薄いよね。


将来的にアリーナ公演が予測されるような都市では、今のうちから、ドミナント戦略に基づいてイベントを手掛け、マイクロインフルエンサー数の地域的な優勢を確保しておくことが重要。


CD販売を目的化するよりも、音源販売による影響力の増大を目的化せよ


CDセールスは、オリコンランキングされる。古い時代の指標ではあるが、芸能界ではいまだに影響力が大きい。したがって、オリコンランキングには、今でも一定の意義はある。

だが、これが目的化しすぎると、いたずらに複数買いを意図したCDを企画するようになってしまう。
これは、やりすぎるとコンサート動員力への悪影響がある。
CDは単価が高いので、売り上げ金額への影響が大きい。逆に言えば、個々のファンの財布を圧迫する。
ある程度の接触イベントは、濃厚なファンを作り出すが、やりすぎるとファン自身もそれが目的になってしまう。


多様化した音源の販売方法に合わせて、ダウンロードや定額配信なども含めたトータルでの販売件数を増やし、影響力(タレントパワーランキング)を増大化させることを目的にした方が良い。

そうすれば、CMの契約単価や契約本数などに良い影響もあるし、コンサート動員力も増える。

影響力が増大すれば、アルバムセールスなどの結果は後からついてくる。

KARAのミスターがCD何枚売れたかご存じだろうか?
初動売り上げは2万9千枚だ。(その後ゴールド認定されているので、10万枚は売れている。)

逆に、配信では、ミリオンを達成している。フルサイズでない着うたもトリプルプラチナなので、ダブルミリオンに近いだろう。

さらに、件数は不明だが、2010年度、着信ムービーランキングで年間1位、ビデオクリップランキングで年間3位となっている。2011年度でも、着信ムービーランキングで年間2位、ビデオクリップランキングで年間3位だ。
ちなみにミスターのMVなんて、KARAのyoutube公式チャンネルで、当時からフル配信しているにも関わらずだ。(一時、日本国内で観れなくなった事件があるが…)
そして、2011年11月23日に発売したアルバム「スーパーガールズ」は、2011年度オリコン年間7位。2012年度年間18位だ。オリコンの年度は11月が年度末だ。最終的には、トリプルプラチナに認定されている。ミリオンの一歩手前だ。結果は、ちゃんとやっていれば、後からついてくる。

この辺りの事情は、当時、「食彩旬感」の方に詳しく書いたが、まあ今から読み直すほどの記事でもないので、興味のある人だけ、検索してみてくれ。


ワールドツアーを目指すなら、vevo(youtube)で世界に向けて配信せよ

これについては、すでに、当ブログで述べた。
  ↓
「リトグリは、世界進出する気は全くない。」

「前言撤回、リトグリは、世界進出する気が少しはある。」

「リトグリ世界進出にあたって、5つの課題」


どうやら、リトグリは、世界進出する気は、全くないみたいだ。全く改善されていない。

リトグリの公式チャンネルで配信されている「君のようになりたい」も「私らしく生きてみたい」も、日本以外では再生できない。
日本のディズニースタジオ公式チャンネルで配信されている「君のようになりたい」は米国以外の全ての国で再生できる。こちらの方が、ずっと国際的だ。

ちなみに、LGMVEVOでは、世界のほとんどの地域に向けて配信されているが、アップロードされている動画は、「好きだ。」と「人生は一度きり」の2本だけだ。

これで世界進出する気が、どこにあると?



ガオラーさんの夢も叶えたいなら、俺の夢も叶えてくれ

賢明な読者の皆さんなら、そろそろ、この記事のオチがどこにあるか、気づいただろう。

あらためて「DREAM20」プロジェクト1~4に注目して欲しい。
 ↓
(クリックすると大きくなる。)
Cp4q8_cVMAE-F5r


次のように書かれている。

DREAM1では、「もっとたくさんの人とつながりたい!

DREAM4では、「世界の人とつながりたい!」

そして、DREAM5では、「ガオラーの皆さんの夢も叶えたい!


俺の夢は、

まなかとつながりたい!


以上。



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