今回の記事は、7500文字以上ある。原稿用紙にして、約19枚だ。
時間のある時に、ゆっくりご覧いただきたい。

イベント参加には早目の出発が吉

イオンモールは、誰もいない田んぼの真ん中に作るという基本方針があったと聞いたことがある。
町中に、巨大なショッピングモールの用地を取得するのは難しい。人の少ない場所なら、駐車場も含め、広大な用地を確保しやすい。
イオンモールむさし村山は、かつて日産自動車村山工場があった場所だそうだ。
まとまった土地があるのも、納得だ。

8月30日は、日曜日でもあり、リトグリのイオンモールツアー最終日でもある。それなりの人出を予想していた。そこで、開演1時間半前の朝10時には、イオンモールに到着すべく、立川駅には9時過ぎに着いた。
バス停を見つけると、それらしきあたりから、長い列ができている。そう、イオンモールへのバス待ちの列だった。その列は、すでに隣のバス停を超え、ペデストリアンデッキの階段まで、伸びていた。
ほどなくして、バスが着いた。ふと、後ろを振り返ると、バス待ちの列は、ペデストリアンデッキの階段上まで伸びていた。その先の、ペデストリアンデッキ上は、どうなっていたかわからない。
全部乗れるんだろうか?まあ、自分は、大丈夫にしても、後ろの方まで全部乗れるんだろうか?ふと心配になった。
バスは、いっぱいになった。窓の外を見ると、10人ほどのお客さんが、乗れなくてあきらめていた。みなさんどうするんだろう?
次のバスは、30分後だ。

実は、立川駅発イオンモール行きのバスは、立川バスと西武バスの2社が、経由違いで運行している。紛らわしいことに、バス乗り場は、違う場所にある。北口バスターミナルの1番が立川バスで8番が西武バスだ。1番と8番では、いったん、階段を上ってペデストリアンデッキを経由して、また階段を下りなくてはならない。立川バスが積み残したお客さんは、これから西武バスのイオンモール行きバス停に行っても、最後尾になる。すると、西武バスでも乗り損ねる可能性がある。バス乗り場が違うことによる、不合理だ。
バス乗り場が同じなら、同じ場所でバスを待っていれば、どちらかに乗れる。

バスに乗ったはいいものの、イオンモールまでの時間がかかった。イオンモールむさし村山のウェブサイトによると、所要時間は約23分になっている。ところが、実際には、45分かかった。途中に事故や工事はなかった。理由は、2つある。一つは、バス車内が混雑していたために、乗客の乗り降りに時間がかかったこと。もう一つは、イオンモール周辺の渋滞だ。
こういう場合には、所要時間は、23~45分程度と表示して欲しい。そうしたら、それなりに早めの行動ができる。2倍以上時間がかかることもあるのに、最短時間だけを表示するのは不親切だ。
こういうこともあるので、土日にイオンモールのイベントに参加する場合には、早目に出発した方がよい。


公演1時間前でイオンモールサウスコートは、ほぼいっぱい

イオンモールに入って、ライブが行われるサウスコートに着いた。10:30だ。開演1時間前にも関わらず、すでに、立ち見の人が、数列いて、ほぼいっぱい状態だった。2階か3階から観た方がいいかと思って、ぐるっと一周してみた。2階も3階も、いい場所は、キープされていた。1階に戻って、ふと見ると、立ち見の後ろの方でも、意外と見やすいことに気がついた。ステージに向かって左側のスピーカーのちょっと左側の客席後方に立った。スピーカーの陰でかれんとMAYUがあまり見えそうにないが、他のメンバーは、よく見えそうだ。どうして、こんなによく見えるかというと、私の前方の観客は、そのほとんどが、女子小中高生のようで、身長が低い。私は、頭一つ抜け出す感じなので、ステージがむちゃ良く見えた。
ライブ会場そのものは、とても快適にエアコンが効いていた。だから顔と頭は涼しい。ところが、肩から下は、暑い。人に囲まれているからだ。それも育ち盛りの小中高生だ。育ち盛りだと、発熱量が多いのかもしれない。ライブ前の動かない状態では、それほどでもなかったが、ライブが始まると手拍子なども含め、動くので、かなり暑かった。終わったら、びっしょりと汗をかいていた。
客層は、女子小中高生が7~8割だろう。表参道グラウンドなど平日の夜のイベントと比べると、平均年齢が低い。余談だが、ガオラーは、かわいい子が多い。今回は、平均年齢が低めだったので、かわいいと言っても、まだまだ子供の可愛さが主だ。
そういう意味では、表参道グラウンドでのライブ時が、年齢的にも大人で、一番、粒ぞろいだった。表参道高校合唱部も、森川葵ちゃんとか柴田杏花ちゃんとか、かわいい子が揃っているが、それに負けないぐらい表参道グラウンドに来たガオラーさんは粒ぞろいだった。表参道グラウンドは、平日の夜のイベントということもあり、子供はいなかった。だから、一言でかわいいと言っても、子供として可愛いではなく、女性としてカワイイだ。

あぁ、かわいいガオラーさんと一緒にツーショット撮影したい!

本題に戻る。
メンバーによるマイクチェック、いつもの『空は見ている』だ。私の立ち位置で、この音量だと、後ろの方は、きついなぁと思った。ただ、ショッピングモール内のライブで、すぐ近くの店舗も営業しているので、この音量が限界だろう。もちろん、後ろや2階3階でも、主旋律や楽曲の主だった部分は、十分に楽しむことができるが、楽曲の細かい部分やハモリも含めてとなると、やはり、もっと音量が欲しい。
また、他の店舗のお客さんも数多いので、さまざまな音がしている。そういった中で行われるライブなので、ステージから離れてしまうと、ハーモニーや細かい部分まで楽しむことが難しくなる。
音響的な意味で、最大限にリトグリの魅力を堪能するには、こういったオープンスペースではなく、クローズドの空間、ライブホールなどがベストだ。ライブハウスなら、立ち見でも、ステージの位置が高いので見やすいし、音も、マイクを通さない歌声まで、しっかりと聴こえてくる。またホールは広いが、客席に段差があるので、もっと見やすい。音響的にも良く聴こえるように設計されている。
しかも、リトグリの『ガオっとオールジャパンコンサートツアー』では、2時間たっぷりと楽しむことができる。

ライブのMCで、「初めて来た人?」と聞いたとき、やはり初めての人が多かった。特に後ろの方は、そんな感じだ。メンバーが、あらためて人数の多さに驚いていた。リトグリ単独での動員としては、最大だったかもしれない。
第2部の開演前の写真がツイッター上にあったので、数えてみた。1階のイベントスペース部分だけで約324人だ。エスカレーター下の部分が約40人、2階と3階に約120人、全部合わせて約484人が開演待ちをしている。
開演すると、もう一回り観客が増えるので、最大で600人ぐらいは、立ち止まって聴いていただろう。2階3階では、ライブが始まって、ステージを見ようとしても見れなくてあきらめてしまうお客さんも、けっこう見受けられた。イオンモールむさし村山のインストアライブとしては、マックスだったろう。これ以上になると、他の店舗の営業に支障をきたしてしまう。

数えてみたいという奇特な方は、次の画像をどうぞ
  ↓




予想通りの選曲


選曲は、ほぼ予想通り。というか、予想を外す方が難しい。
レピピアルマリオさんとのコラボなので、『Brand new me』。そして4thシングルのキャンペーンでもあるので、『好きだ。』 この2曲はマストだ。
そして、リトグリのオリジナル曲の中では、最も知られている曲『人生は一度きり』、4thシングルから『かきかけの未来』。あんまり知名度はないが、『かきかけの未来』も、なかなか聴かせる良い曲だ。リトグリのこれまでの楽曲の中では、一番大人向けの歌詞かもしれない。

第2部では、『かきかけの未来』が『ガオガオ・オールスター』に替わった。
ショッピングモールなので、小さなお子様を連れた家族連れも多い。『ガオガオ・オールスター』は、ポケモンXYのエンディング曲でもあり、『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』と同時上映された短編映画『ピカチュウとポケモンおんがくたい』の主題歌でもある。リトグリを聴きにくる小さいお子様は、ガオガオを楽しみに来ている。
余談だが、『光輪の超魔神 フーパ』よりも、『ポケモンおんがくたい』の方が、幼児向けで、スイーツパラダイスとコラボした『ポケモンおんがくたいカフェ』とか、他分野へのコラボでは、『ポケモンおんがくたい』の方が先んじている。ガオガオ・オールスターも、『ポケモンおんがくたいカフェ』はもちろん、ポケモンセンターなどでもエンドレスでかかったりしている。こういった使いまわしのしやすさが、『 光輪の超魔神 フーパ』の主題歌の『Tweedia』よりも、ガオガオの方を、セールス的に上回らせる一因になっているだろう。
ガオガオが、リトグリの直接的なセールスから離れて、ロングヒットになるかもしれない件については、またの機会に記事にしよう。


リトグリ楽曲の認知度

これまでのリトグリの楽曲に比べると、『好きだ。』と『人生は一度きり』、『ガオガオ・オールスター』の知名度は、高い。私のところから、エスカレーターに乗る人や、ステージの後方の2階3階を歩く人が見える。その人たちが、『好きだ。』などがかかると、ぱっとステージの方向を見る。
エスカレーターに乗るお客さんは、リトグリに向かって手を振っている人もいた。それに応えて、メンバーも、歌いながら手を振っていた。
2階3階では、ステージから見ると、真後ろの方向まで、びっしりとお客さんが並んでいた。メンバーは、そちらの方向まで、手を振っていた。

3thシングル以前の楽曲は、認知度が低かった。カバー曲は、認知度があったけど、お客さんはリトグリと直結しない。だから、ここへきて、オリジナル曲の認知度が上がってきたことは、リトグリにとって、大きな変化だ。楽曲の認知度が上がったことは、リトグリ目的でイオンモールに来た観客以外の、一般のお客さんの関心を惹きつけることに役立っていた。

manakaのフェイク

Brand new me では、manakaのフェイクだ。
フェイクというと、Oh Yeahとか、wooとか、そういうのを思い浮かべる方も多いかもしれない。
だが、本来の意味で言えば、楽譜と違う即興はフェイクだ。逆にOh Yeahとかでも、楽譜通りならフェイクじゃない。
そういう意味で、manakaは、通好みの味のあるフェイクをかましてくれた。まったく憎たらしいやつだ。

まだリリース前の新曲だったり、リリースしたばかりの新曲では、まだ聴いたことのない観客も多いので、楽譜通りの方がいい。
Brand new meは、3rdシングルの楽曲とはいえ、リトグリ初期の頃からライブで歌われてきた曲だ。youtubeでは、その当時のライブ映像もある。そういった楽曲に、ちょいとしたフェイクをかましてくるのは、良いサプライズだ。

澄み渡る麻珠の声

今回のようなオープンスペースは、ノイジーな場所だ。公演を遮るような大きな雑音は少ないものの、人の話す声やお店の営業に伴う様々な音が聴こえてくる。
だからこそと言っても良いだろう、透明感の高い麻珠の歌声は、よく通った。
そう、ペットショップで子犬に夢中になっていた人まで、思わず振り返ってしまうほど、麻珠の歌声は澄み渡っていた。


部分アカペラ

『人生は一度きり』がMステバージョンだと冒頭はアカペラだ。『かきかけの未来』も冒頭アカペラだ。
この冒頭のアカペラは、歌うのは難しいだろうが、それだけに、もろに生で歌ってる感があり、リトグリを良く知らない人にも、生で歌ってることがわかりやすい。
被せや口パクに慣らされてしまった人には、かえって驚きだし、新鮮に感じるだろう。


『好きだ。』

MCの時に、ドラマ『表参道高校合唱部』を観てる人に手を挙げてもらった。私の視界に入る範囲では、ほとんどの人が手を挙げていた。ガオラーだから『表参道高校合唱部』を観てるのか、それとも『表参道高校合唱部』を観てガオラーになったのかわからないが、影響は大きい。
表参道高校合唱部を観る視聴者層は、合唱好き、音楽好きが多い。そういった視聴者層には、リトグリは刺さる。メロディラインしか聴きとることのできない耳の人は、リトグリをどんなに聞かせても、その良さを理解することができないが、合唱好き音楽好きな視聴者は、リトグリのハーモニーを聴きとる耳を持っている。リトグリにとって、すごく相性の良いドラマの主題歌となることができた。
まだ、断言はできないが、この『好きだ。』によって、リトグリは、一つのティッピングポイント(売れるきっかけとなる峠)を超えたかもしれない。

ツーショット撮影とハイファイブ会

ライブの後に、ツーショット撮影とハイファイブ会があった。私はレピピアルマリオ店頭イベント前後の動線確認のためにパスした。
11月29日の六本木EXシアターのチケットを買えば、ツーショット撮影もあった。
そのチケットは、マネージャーさんが売っていた。もしかして、チケット購入したら、美人マネージャーさんとツーショット撮影なのか? いや、確認するまでもなく、メンバーとのツーショット撮影でしょ。
ガオラーの中には、ひそかに美人マネージャーさんのファンもいる。マネージャーのファンで、マネラーだ。っていうか、マネラーっていうと、真似するのマネラーと紛らわしいから、マエラーって言った方がいいか。
それはさておき、ここで、私が、美人マネージャーさんとツーショット撮影したら、manakaの機嫌が悪くなってしまう…かもしれない。
というわけで、これもパスした。

あぁ、美人マネージャーさんとツーショット撮影したい!


レピピアルマリオ店頭イベント

レピピアルマリオの店頭イベントに参加したい気持ちはあった。
しかしだ。

もし、私が、レピピアルマリオの店内に入ったら、manakaが着ている、Tシャツとチェックのスカートのセットと、チェックのシャツに紺のスカートのセットを、両方とも買ってしまっただろう。消しゴムとかペンケースだけで済まないのが、私の性分だ。
そうしたら、レジで接客してるmanakaに、「え?食彩さんって、そういう趣味(女装趣味)もあったの?しかも、manakaと同じ服じゃん!」と、ますます変態に見られてしまう。

かといって、小中学生のガオラーに声をかけて、一緒に買い物したら、manakaに、「なんだ、食彩さんって、娘がいるんじゃん?」と見られてしまう。言っておくが、私は独身だ。
自分の娘じゃないことを否定したら、「え? 別な意味で “パパ”って、逆に怪しい。」と思われてしまう。

そんなわけで、店の外から、見守ることにした。まあ、それはそれで、変態だが、いたしかたない。

店の外のソファに腰かけていると、レピピアルマリオの入店規制が始まった。整理券を配っている。その列は、吹き抜けの周囲から対岸の方までつながった。そのほとんどは、小中学生らしき女の子たちと保護者だ。見事なほどに、客層が絞られてる。
レピピアルマリオさんは、通常の店舗スタッフに加えて、本社などから大勢のスタッフが応援に入っていた。黄色のスタッフTシャツを着ているスタッフさんの他に、本社からの応援スタッフとは別の、各部門の責任者らしき人もちらほらと見かけた。
また、制服を着たガードマン3人が、お客さんや見物人や通行人の整理をしていた。
イオンモールさんの方からも、社員の人が数人、様子を見に来ていた。
こうやって、人が集まる場所では、不測の事態も発生しやすい。イベントの成否を確認するだけでなく、そういったことに備えての意味もあっただろう。幸いなことに、無事にイベントは進行した。

こういうイベントでは、○○○○円以上お買い上げの方にプレゼントとか、対象を絞ることがある。こうすると売り上げが上がる。短期的には、これが正しい。
ところが、レピピアルマリオさんは、これをしなかった。お店には、160円とかの消しゴムまで商品にラインナップされている。すべてのお客さんが、消しゴムだけを買ったら、イベントとしては赤字だ。
それでもしなかったのは、長期的な視点で、イベントをしてるからだろう。
消しゴムなどの商品を、商品としてだけ考えれば、売り上げ貢献度は低い。だが、これらのグッズには、レピピアルマリオのブランドロゴが入っている。販促グッズをお客さんに購入してもらっていると考えれば、これほど効率的なことはない。お客様そのものが、レピピアルマリオの広告塔になる。
ステッカーにしてもそうだ。ステッカーそのものが、販促グッズだ。ただのステッカーとかだと、販促効果も薄いが、リトグリに会ったという口コミに加え、レアアイテムというプレミアムがつくことで、口コミ効果が相乗的に大きくなる。

レピピアルマリオ店頭イベントを終えて

店頭イベントは、店の外から見守っていた。最後の盛り上がりは、良かった。店内に入って参加したい気分まんまんだったが、もう一つの作戦のために、外から見守るだけにして、すぐに移動した。

そう、レピピアルマリオさんの裏口から従業員口までの間だ。
目論見は見事に当たった。
けっきょく、従業員口の脇で、メンバーと美人マネージャーさんを拍手で見送ることができたのは、私1人だけだ。
これが狙いだった。1人だけなら、目立つ。

そう、従業員口の脇で、バーガンディのシャツに、ジャケットを着ていたのが、私(食彩@ガオラー)です。
今までは、manakaと美人マネージャーさんは、食彩の顔がわかっていた。
これで、他のメンバーもみんな、食彩の顔が、完全に一致したでしょ。


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