リトグリメンバーの音感の話

必ずしも、リトグリメンバー全員が絶対音感ではない。 

映像をもとに、リトグリメンバーの音感について解説する。

実はこれ、何かの映像解説の機会に話そうと思っていたんだけど、オチを作れなくて、笑える話としての構成ができなかった。そのため、お蔵入りしそうになっていた話。

とはいえ、昨晩の文化放送『ガキパラ(楽器楽園)』でも話題になっていたので、今回話すことにした。

わりと、この手の話が、好評なんだよね。
ただ、私の専門から外れるし、元カノからの受け売りが多いので、これだけで記事にするのも気が引ける。


スポニチ 「メンバー全員が絶対音感」

まずは、スポニチ(2017/1/9)から引用する。
高校生6人組リトグリ“公約”武道館公演を実現 次は海外進出


メンバー全員が絶対音感を持ち、それぞれメインボーカルを担当できる歌唱力が武器。初の“聖地”でも臆することなく、アカペラで、平原綾香の「Jupiter」やGReeeeNの「愛唄」などをカバー。

これは否定しておこう。

まあ、でも、キー出しも必要とせず、音合わせもなしで、アカペラを始めたら、全員絶対音感持ちだと思うよね。
しかもさ、アカペラの冒頭がソロとか、ユニゾンとかなら、まだわかるんだよ。あるいは、根音を誰かが出して、そこから重ねていくとかね。それなら、根音さえ確かなら、あとは相対音感で大丈夫だ。
リトグリの場合はさ、音合わせなしで、いきなり頭からポンで、和音になるんだよ。それも、最大6人で6声部だから、かなりエグイ和音でも出せる。以前にMステで「君のようになりたい」を披露した際にも、冒頭はパーカッションだけの状態で、いきなり6声のハーモニーを披露していた。クレイジーな世界。

それでも、リトグリメンバーは、全員が、絶対音感を持っているわけではない。少なくとも、かれん、MAYU、麻珠の3人は絶対音感持ちではない。
ただ、メンバーのうち、何人かは、絶対音感かそれに近い音感を持っている可能性がある。



文化放送『楽器楽園』 絶対音感ではない

昨日、2月18日に放送された文化放送の『楽器楽園』では、武道館公演でのアカペラメドレーを聴いた後のトークで、こう言っていた。

武田真治 「あんたちょっといつもより高めに歌い出したから、最後サビ歌えなかったじゃないみたいなのないの?」

岡部磨知 「たしかに、ハモリチームはそれに絶対ついていかなきゃいけないから、それがもう。」


manaka 「はい、そうです。でも、カウントをとってもらえれば、音を記憶していて、絶対音感とかではないんですけど、カウントがあったら、癖で音が出るみたいな感じなので、今まで、それがなかったかな。」

武田真治 「なるほど。楽器でプープープーみたいなのをやってから、アーじゃなくて、急に歌い出して出るんだ。」

麻珠 「はい。」

武田真治 「スゲー!」

岡部磨知 「それはもう、喉が形状を記憶してるってことなんでしょうね。たぶん、その音程の高さをね。」

manaka 「そうですね。頭でなんか、出てくるみたいな感じです。トンって、あの音みたいな。」

岡部磨知 「あ、でもそれ、絶対音感と変わらないっていう。」

manaka 「いや、ぜんぜん、そんな感じではないので。」

まあ、manaka自身が、絶対音感ではないというなら、絶対音感じゃあないんでしょう。

とはいえ、桐朋学園大学研究科を修了したバイオリニストの岡部磨知さんが、それは絶対音感と変わらないと言うんだから、絶対音感と言っても良いレベルの音感には違いない。


『楽器楽園』の今回の放送は、radikoのタイムフリーで、放送から1週間は聴くことができる。ただ、文化放送の放送エリア外の場合、プレミアム会員となってエリアフリーで聴く必要がある。
  ↓
radikoタイムフリー 楽器楽園 ~ガキパラ~for all music-lovers 2月17日(金) 22:00-24:00

リトグリの麻珠とアサヒとmanakaが出演している。出演するのは、時刻にして23時25分から。放送開始から1時間25分後だ。


NHK『明石家紅白』では、manakaがキー出し

他の番組でも、メンバーの音感についてわかる部分があるので紹介しよう。
例えば、2016年11月24日放送のNHK『明石家紅白』で、「幸せって何だっけ」をアカペラ披露する前に、ちょっと打ち合わせと言って、メンバーが集まり、manakaのキー出しで音合わせをしている。
  ↓
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そして、メンバーにキーを出しているのは、manakaだ。
  ↓
WS001042

メンバー全員が、絶対音感があれば、キー出しは必要ない。

まあ、絶対音感といっても、程度に差があるので、一部のメンバーは、あくまでも確認のためだけかもしれない。

リトグリメンバーは、歌いなれてない歌だとキー出し必要なんだけど、歌いなれてる曲だと、キー出し必要ないんだよね。これは、絶対音感じゃなくても、相対音感が鋭ければできる。いったん音合わせをしたキーを保持するトレーニングをすれば、直前に控室などで音合わせをしてから、本番に臨めば大丈夫だ。ただ、これをできる人は、かなり少ない。

NHK『バナナゼロミュージック』では、音合わせ

2016年6月18日に放送されたNHKバナナゼロミュージック。
まずは『石焼き芋』
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manakaが最初に「♪石焼き芋~♪」とキー出しする。
それを聞いた各メンバーが、自分のハモリの音を出す。manakaは、各メンバーのそれぞれの音を、さっと聴きとってOKを出していた。

日本テレビ『メレンゲの気持ち』で、『いし焼きいも』披露した際にも、音合わせをしていた。

一方、NHK『シブヤノオト』で『いし焼きいも』を披露した際には、音合わせをしなかった。
慣れると、音を記憶するから、音合わせが必要なくなるようだ。


続いて『なごり雪』。
『なごり雪』をアカペラ披露する際に、コーラスの麻珠のキーが少し下がっていたのをmanakaが気がついて上げさせてる。麻珠が外すことは滅多にないんだが、トークで爆笑とかしていたので、キーを忘れちゃったんだろうね。これも、manakaに絶対音感の必要はない。相対音感さえ鋭ければ、わかることだ。
  ↓
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よーく聴いてほしい。(当ブログには、動画そのものはない。あしからず。)

冒頭のコーラスが、ほんのわずかに濁っている。
修正すると、濁りがとれる。気がつくかな。

このように、音感に関してはmanakaが鋭いので、キーの司令塔のような役割を果たしている。
リズム感に関しては、かれんが鋭いので、指揮者のような役割を果たしている。
っていうか、この動画でも、見ればわかるけど、指揮そのものだね。

リトグリメンバーは、みんな相対音感はかなり鋭い。アカペラして歌い終えるまでキーが下がらない。(普通は、だんだん下がっていく。)
だが、歌っていない状況が続くと、キーを保持できないので、歌い出しの音程がとれない。伴奏がある場合には、伴奏でキーが取れる。アカペラをする際には、楽器やピッチパイプや音叉などで、キーをもらう。これが普通だ。
リトグリメンバーは、普通の人に比べれば、もらったキーをかなり長く保持できる。
絶対音感がある人は、自分の体内に、音感を持っているので、そもそもキーをもらう必要がない。

中には、ピアノとかでも調律が狂ってると、自分の音感と合わないので、気持ち悪いと言って、吐いてしまう人もいる。私の元カノがそうだった。自分の音感と合わなくても、それなりに調律されてあれば、調律のセンスとして許せるけど、狂ってるのは許せないんだそうだ。他の人の演奏のピッチが狂っていたり、音痴だったりは許せるんだけど、自分の演奏のピッチが狂ってるのは、本当に許せなくて気分が悪くなるとのこと。ちなみに、私の父親も、いちおう絶対音感があって、私がピッチパイプを探していると、親父が自分でウーと音を出して、ギターの調律をしてくれた。だいだいは、なんとかなるとのこと。これも、いちおう絶対音感のうちに入る。うちのオヤジは、元はギタリストで、サポートミュージシャンと音楽教室の先生をしていた。その後、結婚して婿入したので家業を継いだ。

2014年8月の『SHOWROOM』では、manakaがキー出し

リトグリメンバーの音感については、2014年8月に放送されたSHOWROOMを見てもわかる。
視聴者のリクエストに応えてアカペラ披露するコーナーがあった。ここでも、ちょいちょいmanakaがキー出ししてる。
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manakaが絶対音感かどうかは、謎なんだよね。
このレベルだと、ほぼ絶対音感て言えるレベルだと思うんだけど、本人が、否定するなら違うのかもしれない。

絶対音感って言っても、「体温とか脈拍とか、バイタルによって感じ方が違うの。」って、私の元カノは言っていた。人によっても、違うらしい。
バイタル=バイタルサインの略。医療用語で「生命からの兆候」の意。元カノから、ちょいちょい医療用語が出てくる理由は機会があれば述べよう。

まあ、音楽をやるうえで、絶対音感は、あれば便利なこともあるけど、必ずしも必要な能力ではない。
相対音感の方がはるかに重要。
リトグリメンバーはみんな相対音感が素晴らしい。
特に、かれんは、ベースやハモやリードを行ったり来たりして、音程差が大きいのに、それぞれの頭の音程をドンピシャで出せる。声のピッチのコントロールが正確にできるのはもちろん、相対音感も鋭くないと出来ない。




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